あまりハードル上げ過ぎるのもなんですが、こりゃ凄いです、面白い。大作の予感。
ワールドトリガーとは
4年前、日本の三門市に突然彼らはやってきた。
突然、異世界からの門(ゲート)開き、「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物たちが現れ、街は壊滅状態になった。しかし、界境防衛機関「ボーダー」と呼ばれる一団が鎮圧する。その後も、ゲートが開きボーダーとの戦いを繰り広げるも、三門市民は普通に暮らしていた。そんな三門市の中学生、三雲修(みくもおさむ)と、空閑遊真(くがゆうま)が出会うところから始まる。
葦原大介氏による近未来SFアクション漫画。前身である「リガーキーパー」が週刊少年ジャンプ2009年8号、9号に掲載され、後に週刊少年ジャンプ2013年11号から連載が開始。現在、コミックは2巻まで出ており、人気を博しています。
よく練られた世界観、キャラ構成や配役、読みやすい絵柄やテンポの良いストーリーなど、どれも1級品。書店サイトでも多くの高評価を得ているのも頷けます。
よく練りこまれた世界観や構成
主人公は合理的ながらも、なぜか憎めないキャラで、一方もう一人の主人公三雲君は、正義感たっぷりの直球キャラというバディもの。
どちらに感情移入しても良いですし、また魅力的なキャラがこのあと続々と出てきますので、いろいろな楽しみ方ができます。
一方、主人公は最初からとても強く、能力がインフレしないのか?という心配をする人もいるかもしれません。
しかし、主人公は訳あってその能力を隠している、ボーダーという組織やネイバーとは何なのか、など読者を惹きつける伏線や要素はいっぱい。全くもってノープロブレムです。
ネイバー
トリオン
トリガー
ボーダー
サイドエフェクト
人物たちを身近に感じつつも、独自の世界観が極上のエンターテインメントに誘ってくれます。
紙の本の2巻はすでに出ていますが、レビューではさらに高評価となっています。まとめブログが出来るなど、さらに人気が加速しています。
ぜひ見開きで読んでもほしい
iPadなどタブレット端末を持っている方は、ぜひとも見開きで読んで下さい。作者のテンポの良い展開と、ページめくりが止まらない、引き込まれるストーリー展開の真価がわかります。
例えば、上図。
「・・おまえら・・」
「こいつを」
「ぶっ殺せ!!!」
そして、次ページで、主人公たちが歓迎しないある出来事が起こります。
それを見開きを使って、そして構図や空間処理などうまく切り取り、心理描写や世界観を見事に表現してくれます。可能なまでにシンプルにそぎ落とした主線で描かれるバトルは、読者を選ばないでしょう。いや、ほんとこの作者さんは凄いですね。
ワールドトリガー2巻発売日は12月
電子版「ワールドトリガー」1巻の第1話59ページを、BookLive!で無料で試し読みできます。ブラウザで直接試し読みできますので、ぜひその世界に触れて下さい。
電子書籍の「ワールドトリガー」2巻は、おそらく12月28日。ジャンプコミックスは1巻遅れなので、年末スケジュールでどうなるかは未知数ですが、去年は年末ギリギリに出てました、お年玉対策!?。2巻の感想も、書店サイトでさらに面白いと加速していますので、楽しみですね。
まずは、1巻読んでみて下さい。SF作品は世界観が難しい、アクション漫画のスピード感にはついていけない、という方にこそ超絶読んで欲しい。ジャンプの次世代人気タイトルになること間違いなしです。