「進撃の巨人」12巻レビュー(長文)

「進撃の巨人」最新刊である12巻が配信開始されました。感想ですが、ある人物に注目しました。

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12巻あらすじ

エレンとユミルとミカサ12巻

超大型巨人と鎧の巨人の正体が発覚。エレンとユミルは、彼らに連れ去られてしまう。二人を奪還すべく調査兵団が動き始めるが、エレンとユミルの間に亀裂が走る。巨人の謎を知るユミルが取った行動とは!?

エレンを奪還すべく調査兵団が、超大型巨人たちを追撃するところから始まります。そして、謎の解明に大きく係るいくつかのキーワードが、彼らの会話から新らかになります。

そして、今回はユミルの取った行動、心理状態が物語を大きく変えていきます。

しかし、今回は、超大型巨人たちと調査兵団とのバトル、奇行種達とのバトル、エレン奪還目的のバトルといった、それぞれの思いが交錯する複雑な戦いが展開。おそらく時間にしたら一瞬のうちに行われてるはずですが、12巻まるまる使っているため、ものすごく読み応えのある一瞬です。

ちなみに、1つだけネタバレすると、今回エレンは巨人化しません。しかし、ある瞬間から、ある悲しい出来事の後から、さらに物語が大きく動くことになります。

また、ミカサがエレンに向けた告白が、圧倒的なコマ数と面積を割かれ演出されています。これもファン必見のビジュアルですので、ぜひとも見てみてください。

個人的に一番好きなコマ

壮絶なバトルと、新たな展開がはじまった12巻。

しかし、私が今のところ最も気に入ってるコマは最後です。最後の4ページで、ユミル達が月夜の下で語らうシーンです。

そこで、ユミルが月を見上げ、月に向かって手を伸ばして、こうつぶやきます。「女神様もそんなに悪い気分じゃないね」と。その顔はとても優しく安らかな笑顔です。

これまでユミルは、クリスタに対していろいろな支援をしてきました。

ただ、それは実はすべて自分のため。それは自らの弱さからです(勿論クリスタ本人はとても恩義を感じ救われてもいますが)。

しかし、今回、ユミルは初めて自分の境遇を受け入れ、その上で自らの判断である行動を取ります。それが結果として、ある人たちを救うことになります。それはユミルが、はじめて相手のことを思い、取った行動だと思います。そして、ある言葉を投げかけられ、ユミルも微笑みながら涙します。

ユミルは、ようやく救われたのです。

進撃はこういう心理描写をそれぞれの立場において、ちゃんとしてくれるので、感情移入しちゃうんですよね。

そしてちなみに、彼女らが語らう場所が、なんとあの場所というところがまたニクイです。読者も深く心に刻まれているあの場所なんです。

そして、ユミルがとった行動は、途中でクリスタ(ヒストリア)が言った言葉と対比されていることも、深みを感じさせます。

13巻も早く読みたいです。発売日が待ち遠しい。

追記 11:06 このシーンはどうやら12巻のために追加されたシーンのようです。ですので、たしかにいつもの巻末のネタページが今回はありません。

>>【ネタバレ注意】進撃の巨人12巻には追加シーンがあることが確定 : 進撃の巨人ちゃんねる

「進撃の巨人」12巻の感想

収録話は以下のとおりです。

第47話 子どもたち
第48話 誰か
第49話 突撃
第50話 叫び

エレンがさらわれた後の話、4話が収録されています。そして、今回は謎の解明よりも、新たな展開とバトルに重心が置かれ、その迫力と演出に一気に読んでしまうことでしょう。

ただ、謎解明少なめといっても、読後感は前述のような展開から少しだけ救われた気持ちになりました。ちなみに、他にも、ミカサのあのシーンにぐっときます。進撃の名シーンの1つだと思います。

超大型巨人達との戦いの末に、エレン達、そして彼らが得たものとは。皆さんもぜひ読んでみて下さい。

しかし、ライナーもやっぱりいい奴だと思いました。

進撃の巨人(12)/諫山創

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