ついにKindleストアのエブリデイロープライスが崩れる、BookLive!のSGS48キャンペーン考察

ついにKindleストアが追撃しないキャンペーンが出てきました。

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ついにKindleストアが追撃セールをしなかった

電子書籍ストア戦争

先日、BookLive!がある出版社の作品、全巻全無料になるという前代未聞のキャンペーンを行いました。しかし、いつもであれば追撃して同等のプライスまで下げるセールを行うKindleストアも、今回は対抗しませんでした。

>>【48時間限定】少年画報社 全作品無料! – 電子書籍ストア BookLive!

その結果を、著名サイト「きんどるどうでしょう」さんが報じていました。

>>今週のKindleコミックセールまとめ/講談社「鬼灯の冷徹」99円!スクエニ「デュラララ!!」など20作品、集英社「ジョジョリオン」など39作品の1巻50%OFFセール | きんどるどうでしょう

BookLive!では「少年画報社全作品無料で読み放題」なんてやってますが、残念ながらKindleでは追撃はない模様です。

これでついに、Kindleストアのブランド戦略の牙城の1つ、エブリデイロープライス戦略が崩れたことなりました。

BookLive!のSGS48キャンペーンとは

キンドルを抜いた

少年画報社のマンガ全作品482冊が全て無料で読めるという夢の48時間…それが【SGS48】キャンペーン!

出版社の全作品が全て無料という、大胆なキャンペーンでした。48時間限定ながらそのインパクトは大きく以下のようなツイートがタイムラインを駆け巡りました。

発表当初は他のストアもやるのでは=つまり出版社持ち出しの企画かという見方もありました。しかし、蓋を開けてみるとBookLive!のみ展開していましたので、一部ではどうやらBookLive!側の本当の持ち出しだと、驚きをもって広がっていきました。

上図は、ツイート検索のTOPSYで、BookLive!などのワードを含むツイート数を調べたものです。

英語表記「Kindle」は海外、ストアと端末を含む、というブランド名のため、圧倒的なトラフィックなので除外していますが、カタカナ表記の「キンドル」をタイムライン上では、一瞬ですがその話題性が圧倒します。比較のために「eBookJapan」を含む投稿もサーチしてみましたが、やはり瞬間風速的には大きな話題となったと言って良いような勢いでした。

じつは現状でも多くは完全追撃ではない

Kindleストアの追撃セール

上図のように、Kindleストアの追撃セールは、ポイント還元による追撃が多く、実際にユーザーが支払う金額は変わらないのです。

◆実際に支払う額
Kindleストア 525円
koboイーブックストア 368円
 <<安い!

となり、エブリデイロープライス戦略も、ポイント還元を含むという限定的なもの、というケースが実は少なくありません。

また、Kindleストアは、クーポン機能を実装していませんので、クーポンによる「値引き」では、実は水を開けられているのが現状であり、koboなどはそういった地道なキャンペーン攻勢から、着実にユーザーを増やしていると思えます。

>>Kindleストア利用者が半数越え――OnDeck電子書籍ストア利用率調査 – ITmedia eBook USER

4位には前回調査時の7.6%から11.9%まで利用率を上昇させた楽天Kobo

ユーザーも電子書籍かいわいの過激な競争に慣れてきて、賢い読者が使い分けのフェーズに入ったのかとも受け取れます。来年もますます競争は激化しそうです。

BookLive!のキャンペーン考察まとめ

書店主導の値引きは、電子書籍ストアの体力を奪います。しかし、今回のキャンペーンで、Kindleストアの追撃をさせなかった、という結果を得、BookLive!は多くの知見を獲得した思われます。

そして、1巻無料やポイント還元といった限定的なセールではなく、全作品完全無料といった大きなリスクを取り、かつ、ユーザー目線でベネフィットを提供した姿勢には、素直に賞賛を送りたいと思います。

なお、キャンペーン中にサーバーがつながりにくくなる、といったトラブルもあったようですが、それも公式アカウントがしっかりアナウンスし、そしてすぐにリカバリーした迅速な対応にも好感が持てます。なぜなら、電子書籍ストアは、ユーザーと書籍をつなぐサービスであり、その信頼という前提が崩れてしまうことが、業界全体にも良いことはないと考えるからです。

ぜひともBookLive!には今後、このキャンペーン結果をレビューして欲しいです。チャレンジャーはやりすぎるくらいで丁度いいと思いますので。

安売りに慣れてしまったユーザーに対して、2014年、各ストアはどういう施策を打ってくるのか興味はつきませんが、とにもかくにも、関係者の方々お疲れ様でした。