個人データに関する事故が相次いで報道されました。電子書籍の話題になりますと、よく紙だデータだと、その媒体自体が話題になりがちですが、扱うのは人間というのは同じ。
参考サイト>>約50自治体でシステム障害 東京・中野など:日本経済新聞
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クラウドが安全という神話はもう過去の話です。いまや事業者がしっかりしていても、どこにリスクがあるか誰もわかりません。
ちなみにクラウドでなくともHDDも転売される事態も。HDDは専用の消去ソフトでなければデータ抹消は完全には難しいため、データ復元されるリスクも。
参考サイト>>【独自】行政文書が大量流出 納税記録などのHDD転売:朝日新聞デジタル
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参考サイト>>患者の個人情報書類、トラックから落ち散乱 4・6キロにわたり、158人分見つけられず|京都新聞
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書店や自分がしっかりしていてもどこかで人間が絡めば事故はつきものです。紙であろうとトラブルは起きるし、データであっても絶対はない。
事故の被害に合われたかたはたいへん気の毒ですが、どこでどういうリスクがはらむかは、本当にわかりません。
多くの電子書籍ストアは、「ダウンロードできる権利を買っている」だけにすぎません。
書籍自体を買っているのではない?と思われる方も、権利を買っているからこそ、どの端末であっても読めたり、端末を買い替えても再度ダウンロードできたりするわけです。
書籍データを自分で買ったのならば、こうしたデータの管理は自分で行わなければなりません。それぞれ一長一短あるのです。
ですから、年に1度は「もしも購入した自分の電子書籍データが消えたら」とイメトレをしてみてはいかがでしょうか。
ストアのクラウドデータが消えてしまったならば、あなたがどんなに購入を主張しても、復活は難しいかもしれません。
ストアに万一のときの対応を問い合わせておくだけでもいいかもしれません。
読書体験が消えるわけではありませんが、スマホさえあれば読みたいときに読める、という利便性がいつでも保証されるわけではないと思っておきたいものです。