E Ink 端末の画質比較、漫画は読みにくいわけじゃない

電子ペーパー端末でカラー漫画は読みやすいのか?など、コミックをE Ink 端末で読むのに不安を感じているユーザーも多いのかも、と思い調べてみました。

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偶然ですが、E Ink 端末で絵がかすれている事象に遭遇(2013年1月2日時点)。勿論作品自体は全く問題無く読めますので安心して下さいね、どちらも面白いですよ。

絵がかすれる事象を検証

まずは、Kindle Paperwhite(フロントライトOFF)。左が印刷本、右が電子ペーパー画面。印刷本を見ると分かりますが、カラー原稿をモノクロにしたページのようです。
Kindle Paperwhite ライトオフ

Kindle Paperwhite でライトオン。とくに変化はありません。
Kindle Paperwhite ライトオン

次に、kobo Touch。とくにKindle Paperwhite と変わらない印象です。
kobo Touch

BookLive!のLideo。かすれ具合は他と変わりません。Lideoはフロントライト非搭載なのですが、白黒のコントラストはっきりしていて読みやすい。
Lideo

Lideoはコントラスト調整が出来ますので、はっきり見えるようになりました。なお、ReaderStoreや紀伊國屋書店BookWebで取り扱いが無かったため検証できませんでしたが、ソニーリーダーPRS-T2でもコントラスト調整が可能です。Kindle Paperwhite、kobo touch では出来ません。
Lideoコントラスト調整

ちなみに、モノクロページでは問題なく表現されます。ただ、スクリーントーンについては、「モアレ」と呼ばれる波打った模様が出ることはあります。
白黒はOK

かすれる原因はデータによるもの

さて、Androidタブレットで開いてみました。なんと、こちらでも薄いです。
N-08D

どうもこれは、出版社のデータの作り方による薄さと言えそう。今回、ReaderStoreや紀伊國屋書店BookWebでもデータが変わらない限り上記と同様の結果かと思われます。

以下の記事によりますと「ストアによって」コミックの品質が変わることもあるとのこと。ですので、その記事中で評価の高いeBookJapanでも調べてみました。

「こんなに違う――Nexus 7で主要電子書店のビューワを比較」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1212/18/news005.html

PC版ビューワーですが、こちらも明らかに印刷本よりも薄くなっていました。
eBookJapan

印刷本でもカラー原稿がモノクロになったときに、ある程度見辛いことはあります。同様に、電子書籍でも以下のように、印刷本におけるカラーモノクロ変換程度の違いはあるかとは思います。しかし、たいていはその範囲であり、前述のようなケースは稀かと思います。
カラー漫画も基本はOK

細かい所まで表現されるか

E Ink 端末だと細かいところが再現されないのでは?といった不安もあるかと思います。検証してみました。

比較してみました。Android端末と比較しても、E Ink端末はそれほど差異は見られないように感じます。
げんしけん

細かいところを詳しく見たい時には、ダブルタップでズームが出来ます(kobo Touchは、メニューを表示させスライダーで調整、位置はドラッグで調整可能)。

ただ、Kindle Paperwhite は、画面を4分割したエリアでしか見たいところを移動させられません。一方、Lideoはダブルタップ&ドラッグで拡大し好きな箇所を見ることが出来ます。更に、ソニーのPRS-T2はピンチアウトで拡大が可能。スクロールもドラッグも可能で4機種中の中で最も高速です。

仮に拡大してもわかりにくいということがあれば、データというよりも、原稿自体の描き込みによるもの、というケースも考えられそうです。

電子ペーパーでの漫画の読みやすさを目指して

カラー漫画をモノクロのE Ink端末で、快適に読めるのか。そんな不安には「印刷本で見られるようなカラーモノクロ変換程度の差異はある」と言えるのかと思います。ただ、それ以上の見づらさがあった場合には、以下のいずれかのケースが考えられます。

・ストアのデータ精度によるもの
・出版社が作るデータによるもの
・著者の描き込み精度によるもの

おそらく今後も読みづらい箇所はあるかと思います。しかし、それを著者や出版社が事前に、全てのE Ink端末やスマートフォンでチェックをすることは現実的ではないでしょう。ですから、仮に精度に問題があったときは、出版社側がアップデートを行えるような仕組みが出来れば良いのではないでしょうか。

例えば「読みにくいボタン」などを実装し、出版社にすぐに意見を送信できアップデートすることが出来れば。それは電子書籍のアドバンテージになるかと思います。

げんしけん(9) (アフタヌーンKC (1183))/木尾士目

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