意外と Kindle は来ないかもしれないよ

タイトルの通りなのですが、ここに来て私は、Kindleは意外と来ないのかもしれないと、思い始めました。

アマゾンリンク

Kindleが正式に国内販売を告知したのは、6月26日

当時、「近日発売」ですとさえ言ってました。近日ですよ。つまり、もうとっくに近日は過ぎています。そして、それについて何も発表がなされていないのですから、何らかの越えがたい障壁があることは想像できます。

コンテンツが揃うまで出さないのではないか

http://smhn.info/201208-amazon-kindle-contents

こちらによりますと、Kindleはスピードよりも、コンテンツの充実を取ったと書かれています。そして、著作権管理が日本とアメリカとでは違うことを引き合いに言及しつつ、角川など大手が契約をしたことから、期待をしているとは締めくくっています。

しかし、売上の半分以上がAmazonに行く契約(しかも価格が他よりも高かったら最低に合わせるという決定権もAmazon)に、反発をする出版社や著作者も多いと思われます。現在の国内電子書籍ストアでさえ、大御所作家の方、最新刊はほとんどが読めない状況です。つまり、電子化自体あまり進んでいないわけです。

書店に広がる読書という文化

先日、銀座の書店に行って来ました。店内には、文庫、雑誌、ビジネス書、文芸書、エンタメ系書籍、写真集、アダルト、DVD、ブックカバー、栞、絵本・・・。非常に多くの、文字や写真などの情報を入れる器があり、その表現も多彩です。実際、執筆をしている身としては、単に文字を起こせばいいわけでなく、見映えや読みやすさ、さまざまな思いを込めて、書籍というものは作られています。

印刷本という情報を入れる器

それを全て電子書籍端末でカバーすることは不可能です。そして、読みやすさや風合いなど、それら全てを含め書籍という作品なのです。そんな作者の思いがつまったものを、時代の流れというだけでは、そうそう簡単に受け入れられるとは私は思いません。

そして、それはお金だけでは無いと思うのです。それを全ての著作者に許諾を得なければならないわけですから、出版社の苦労は相当のものでしょう。そして、その見返りは、Amazonの今の提示の契約であれば、ほとんど期待できないわけです。

古本市場という存在

私はKindle以上に、電子書籍自体の競合は古本だと、ずっと考えていました。フルイチオンライン、ブックオフ、古本業界・・・日本では多くの古本店が存在し、市民権を得ています。休日ともなれば、立ち読みが出来る古本店は、多くの人で賑わっています。

そして、そのことを一番よく知っているのは、Amazon自身ではないでしょうか。マーケットプレイスでの古本販売は、きっと見ているはずです。海外のAmazonでも、電子書籍の価格は半額とまではいってないそうです。しかし、多くの古本は半額、もしくはそれ以下です。Amazon自体がそのような状況で、古本よりも高い電子書籍を買う人がいるか、と考えると、それは相当な賭けではないでしょうか。

つまり、Kindleの日本での発売は無い、と考えるのが自然です

コンテンツが揃うまで発売はしない、しかし揃わなかった、とするならば日本での発売は無い、ということになります。現在、国内流通では覇者なわけですから、リスクを冒してまで、上陸するメリットはないのではないでしょうか。

今回のkoboの件で、実は一番ホッとしたのはAmazonかもしれません。これから、新型ソニーリーダー、BookLive!端末、年末に向けて続々と発売される7インチAndroid、それらを様子見して戦略を見直せば良い、そう思ったと私はみています。

アメリカでは、新型Kindleの発売が噂されています

http://japan.cnet.com/news/service/35020825/

米国時間9月6日午前にカリフォルニアでAmazonが記者会見するらしいですね。注目は、好調なAndroidなKindle、Kindle Fire の後継モデルについてですね。海外では本当に絶好調のようですから、大変な思いをしてまで、日本にKindleを持ち込むことはしない、と私はもう思います。

だって、始めたら止めるわけにはいかないんですから。何てったって、覇者ならば「退かぬ!、媚びぬ省みぬ!!」ですから。