(心配しすぎだった)BookLive! 端末が何気に心配だ

今秋に、BookLive!から、電子ブックリーダーが発売予定です。まだ、詳細は未定でいわゆるリーク情報も無い状態です。

アマゾンリンク

追記 2012/09/10 NECから発売が予定されているとのこと。私の不安は現在解消されています。
https://bookbery.jp/1140.php

まずは、BookLive!端末に関する情報

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/ebooks12/20120704_544804.html

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/097/97129/

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/096/96631/

写真やイベントでの試作機の情報。

6インチ、E Ink端末で、ソニーリーダー似、という感じ。

http://booklive.co.jp/release/2012/07/041056.html

こちらが公式情報。

1.書籍データの制作(凸版印刷)
2.電子書籍取次(ビットウェイ)
3.電子書籍販売(電子書籍ストア『BookLive!』)
4.電子書籍専用端末の提供(BookLive)

http://wildhawkfield.blogspot.jp/2012/07/expo-booklive.html

そして、こちらのブログでも書かれてますが、そう、大事なのはスペックではなく取り巻く環境。

誰が提供するのか、それが知りたい

私が心配しているのは、その提供方法。公式情報ではBookLive!が提供するとしています。BookLive!って?具体的にはどこ?って感じです。

例えば、今提携している三省堂書店なのでしょうか。だとしても、書店は本が売りたいわけで、端末をガシガシ売ってくれるとは思えません。新しいものを広めるためには、Yahoo!みたいにタダで路上で配らないとダメです。そこまで行かなくても、それくらい本気じゃなきゃだめです。

iPhoneだって、そもそもiPodの成功があったから、今の普及があったわけですし、それでそのiPodも、最初はTVCMガンガン流してましたよ、銀座や有楽町のデパートのショーウィンドウでマネキンにディスプレイさせて、プロモーションしてましたよ。

紀伊國屋さんの推奨電子ブックリーダーを知ってますか?

紀伊國屋書店さんで実はブックリーダーを売ってるの知ってますか?正確には売ってるわけじゃなくて、推奨しているだけですけど、ちゃんと紀伊國屋さんブックストアにバナーあります。

http://www.kinokuniya.co.jp/ebook/20111223101508.html

最初は、これしかありませんでした。知ってましたか?そして、今ではソニーリーダーや、パナソニックの端末でも読めるようになりました。でも、この2つは、実は元々紀伊國屋のシステム自体が、ソニーリーダーの使っているシステムなので、使えるべくして使えるようになった、というものです。

それにしても、店頭でもの凄く力を入れて、売っている風景を見たことはありますか?無いですよね。やっぱり、本を売りたいですよ。まして、印刷本と競合するかもしれない電子書籍に肩入れするのは、時代の流れだからやらざるを得ないはしても、その域を出ないですよ。

書店が端末を売るのは無理があると思います。

ソニーリーダーはソニー製品だから、継続的に販売できる

ソニーリーダーは他のソニー製品との関わりがあります。なんと、例えばデジカメやデジタルビデオカメラを買い、ソニーに会員登録するともらえるソニーポイント、それがリーダーストアでポイントとして使えます。書籍が買えるのです。

同様に、リーダーストアや端末を買っても、ソニーポイントがたまります。当然それらは、電子書籍以外でも利用が出来ます。グループ全体で収支が取れれればいいわけです。

例えば、モデムを無料で街頭配布したYahoo!BB も、その後の、通信料という継続的な収入が見えていたので、そういう大胆な施策を打てたわけです。

提供することは関係を継続させるところ

楽天koboの騒動でも明らかになったわけですが、端末を売るということは、そこからユーザーとの関係が始まる、ということです。利用者のリテラシーなどは関係ありません。全国展開するとなったら、アフターフォローもせざるを得ません。それこそが、本来売りたい電子書籍の販売につながりますので。

では、その体制はどこが担うかというと、やはり実入りがあるところです。継続的に集金できるところです。そうでなければ回りません。

Yahoo!で言えば毎月の通信料が入りますのでYahoo!BB自身でも大丈夫でしょう。ゲーム機であれば、とりあえず任天堂のサポートや、後は販売店も身近な存在でしょう。そして販売店には実入りがあります。

では、電子書籍が売れれば実入りがあるだろう、と思わるかもしれませんが、プロバイダのように安定ではありません。常に売上が変動するリスクがあります。配れば配るほど、売上がストックできる保証はないのです。ですから、電子書籍販売ストアが端末を販売する、というのはAmazonくらい圧倒的なシェアがないと、やっぱり厳しいと思います。

電子書籍という市場の特異性

電子書籍リーダーは、決済と紐付くため、一度使ったリーダーアプリはそうそう変わらないです。そして、日本の電子書籍ストアについては、かなりカオスです。例えば、コミックではeBookJapanが既に一定の市場を築いています(Yahoo!ブックストアもeBookJapanが絡んでいる)。

蔵書点数でいうと、端末の販売こそ暗礁に乗り上げてしましたが、GALAPAGOSが単独1位で、2位はソニーリーダーで、BookLive!は3位と言われています。そして、一方で、どの電子書籍ストアも、そもそも東野圭吾さんなど、大御所の取り込みは出来ていません。キラーコンテンツ不在なのです。

店頭販売をするのであれば、koboやソニーと比較されたときに勝てるのか

端末の製造メーカーは明らかにされていませんが、資本関係のある東芝かNECとも言われていますが、仮に東芝だとすると、すでに東芝はBOOKPLACEという端末を出していますので、期待は出来ないでしょう。

NECは確かに有望かもしれません。しかし、ソニーのようにシナジーがあるわけではないでしょうから、やっぱりワンノブゼムになってしまうと思います。

そして、それを実際に売るのが量販店など、普通の小売だとしたら。

それは、koboと同じように、販売員さんを投入するしかありません。ただ、それをBookLive!が単体で行おうとすると、どうでしょうか。koboと比較されてしまうのではないでしょうか。そしてそのとき、知名度という点では、実は見劣りしてしまうのではないかと危惧するわけです。きっと近くには、ソニーリーダーもありますから。

戦略は想定外のことも考えなきゃいけない、とすると

僕は個人的には、koboとhontoはそのうち連携すると思います。

実際、楽天三木谷さんと、hontoのトゥ・ディファクト社長の小城さんは、イベントで何回か一緒になっていて交流があると思われます。

実際、koboを販売するときには、丸善でも売られたくらいです。別に丸善ポイントがつくわけでもないんですよ。勿論、楽天からインセンティブがあったとも考えられますが、それでも今後Kindleが来るかもしれない状況下で、hontoも端末を欲しいとは思いますし、そうなると近いのはkoboだと思います。楽天もhontoのラインナップが連携すれば、悪いことはないでしょう。

そうしますと、BookLive!は完全に孤軍奮闘です。

あともう一捻り、あともう1つ僕には見えない

先日、三省堂の有隣堂店にはBookLive!の販売員さんがいました。実店舗で、電子書籍が買える、という実験的な取り組みを行なっています。

実際見てきましたが、コーナーには人が絶えませんでした。実際その場でBookLive!に登録している人もいました。お客さんのスマホで、一緒になって操作をし、親切に説明されていました。

ハードを売るって、こういうことなんですよね。端末は媒介するだけで、実はコミュニケーションを売っている、というか。

アップルだって、やっぱりジーニアスバーの存在って凄く安心ですよね。そこまで行けないという人でも、やっぱり近くに、ソフトバンクやauショップがあるから、という安心は大きいと思うんですよね。

ですから、楽天のようにとにかく本気でリスクをとって自分でとことんやるか、実入りが確保できる仕組みをプラスして強力なパートナーを探すか、リスクも実入りも無いと、やっぱり継続したアフターケアって出来ないですよ。まして、端末は買って終わりじゃなくて、買ってもらってからもお客さんはお金がかかるわけですから、スタートにはそりゃ躊躇します。その不安を取ってくれるのは、身近にいる安心感のある存在だと思います。

BookLive!が打つ次の一手、それは・・・!?

http://booklive.co.jp/profile/index.html

BookLive!の得意技はアライアンスと安定したシステム開発です。BookLive!は開始当初から、スマートフォンやタブレットにアプリをプリインストールして、裾野を広げ、そして同時にコンテンツを着実に増やしてきました。また、サイトなどもとても使いやすく、前述のようにシステム連携、My 本棚 といったネットサービスなど、開発もしっかりやられています。

また、BookLive!独自の書籍や先行配信など、企画力もピカ一です。

会場でも書き込みでもソニー製と聞かれましたが、違います。念のため。

淡野 正さんの投稿 2012年7月9日

社長である淡野氏は、ハッキリ、ソニー製でないと名言しています。

http://japan.internet.com/busnews/20110331/8.html

こちらでは「オープンな電子書籍プラットフォームの提供」を掲げています。

・・・見えません!

凡人の私には、今後BookLive!がどういう展開を見せるのか、まったく想像が付きません。ごめんなさい。

前述の流れですと、小売にどんどんアライアンスを組んでいくような、そんなイメージしか沸かないのですが、どうなのでしょう。ひたすら量販店さんを増やしていくのでしょうか。。。

いや、待てよ!ウルトラCで、書店をどんどんアライアンス・・・、よもや丸善さんとも!?そう言えば、ファイル形式は、BookLive!とhontoは、どちらも .book形式、XMDF形式に、実は対応しています。

僕はBookLive!が大好きです

実は、私はBookLive!から、一番買っています。

とは言え、こんな記事を書くと、きっと社員さんのどなたかの目にとまって、いろいろと呟かれて買い辛くなってしまうかもしれません。でもごめんなさい、僕はBookLive!が好きすぎて、つい書いちゃいました。余計な心配でしょうけど、心配しちゃうんです。

そして、これだけは最後に聞いて下さい。

とにかく、早く端末を手に入れたいです、それだけです社長。