ワンクリック

グロースハックの初級者に読んで欲しい「クリック~ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛」レビュー

サイトを成功に導くグロースハックという手法。あまたあるWebサービスの中で生き残っていくためには、ユーザー主導の成長に徹底し続けることが大事です。

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ワンクリック

「ワンクリック」感想

Amazonの成長を、ベゾスの生い立ちも含めコンパクトにまとめたビジネス書です。

Amazonの成功は誰しも疑う余地はありませんが、それほどITに明るくなければその凄さはあまり知るところは少ないでしょう。しかし、Webの担当者になった、これからIT業界を目指すというグロースハック(成長牽引)の初級者であればちょうど良い長さの書籍だと思います。

Amazonを支えるテクノロジー、ベゾス社長の戦略、物流の概略などが広く扱われており、中には物足りないという人もいるかとは思いますが、ひと通りの成長のポイントを俯瞰できる、という意味では評価できる内容です。

Kindleの出荷台数などを発表していないなど、Amazonは秘密主義とも言われていますが、一方であえて公開をするときもある、というエピソードも本書では触れられています。なるほど、と思いましたが、そういう目から鱗な戦術の積み重ねが、今のアマゾンを作っているのだと納得させられます。一方、ベゾスの考え方や魅力など、ある程度知っている人には、物足りないかもしれません。ただ、私にはちょうど良く興味が途切れることなく、すんなりと読めました。
 

著者、リチャードブラント氏とは

著者であるリチャード・ブラント氏は、長年にわたりシリコンバレーの取材を続けてきたジャーナリストです。テクノロジー界では著名で、ビジネスウィーク誌の記者をしていたこともある方です。当時、全米雑誌賞の受賞も。
 

「ワンクリック」目次

第1章 ワンクリックではまだ不満
第2章 生い立ち
第3章 就職
第4章 ベゾス、インターネットを発見する
第5章 ガレージの4人組
第6章 優れた書店の作り方
第7章 苦労の波
第8章 軍資金の調達
第9章 成長
第10章 書店とは誰のこと?
第11章 クラッシュ
第12章 ベゾス、キンドルに賭ける
第13章 Amazonは書店を駆逐しつつあるのか?
第14章 おかしな笑い方をするクールな男
第15章 では、ベゾスはどういうマネージャなのだろうか
第16章 頭をクラウドに突っ込んで
第17章 1歩づつ、果敢に

現在では古くなったグロースハックの手法もあるかもしれませんが、サイトを成長させることに興味があるマネージャや、Webマーケッター、その初級者にはまずは読んで欲しい書籍です。

「利益を出すのは簡単です。同時に、愚かなことでもあります。我々はいま、利益になったはずのものを事業の未来に再投資しているのです。」

Amazonを成長させたその道程と考え方ひと通りを、ざっくりと全体的に理解できる良書です。中級者の方やこれで物足りないという方は、他の告発本やより詳しい書籍などを読まれると良いかと思います。