なぜ誤解が拡散したのか、Amazon電子書籍のセールは「ほぼ」全品29~30%ポイント還元(追記有り)

今日、Kindle本が「全品30%pt還元」というニュースがネット上に広がりました。しかし、実態はそうではありませんでした。

アマゾンリンク

Kindleセール

追記 2013年7月22日10時46分 koboのセール終了後約30分後に通常価格に戻っています。

そもそも全品30%pt還元というページは無い

本日ネットで、Kindle本が30%ポイント還元、マジか!といったニュースが駆け巡りました。しかし、実態は以下でした。

・そもそも、KDP本などでは29%pt還元も多い
・大手出版社の一部の電子書籍(講談社、集英社、小学館など)は通常価格
・文藝春秋など一部の雑誌では通常価格
・大手出版社がKDP経由で出している書籍の一部は通常価格
・KDP書籍は結構な数が通常価格
・一方で、予約本でも30%pt還元だったり、コミックとアダルトはかなりの確率で30%pt還元だったりしています

つまり、そもそもセールなのかも不明です。

なぜ不正確に拡散してしまったのか

検索したり、ランキングを見たりしますと、たしかに「ポイント:XXpt(30%)」という表記が目につくので、誤解を招いてしまったようです。「おお!Amazonも全品30%pt還元なんじゃん!」と。

そもそも、そういったセールの特集ページやバナーは存在しないのです。

通常の日替わりセールやセレクト25などでも触れられていません。ですから、セールの期限なども、記事によっては憶測で書かれています。

今までAmazonは、ポイント制度はあったものの、あまり機能していなかったところに、ほとんどが30%という表記が目立ったこと。また、直前にkoboが、全商品30%引きクーポンというセールをやっていたこと。

それらが影響して、どうも今回の、正確ではない情報が発信され、それを見た人も「マジか!」ということで、拡散につながったようです(koboはクーポンなので購入時に30%引かれますから理論的に全商品30%引と言えるわけです)。
http://kobo.rakuten.co.jp/event/camp-1st-anniversary/

本当に全部が30%pt還元ではないのか・調査方法

2013年7月19日12時まででの情報です。
追記 22時42分 以下の書籍でも30%の表記がついたものも出始めました。

Kindleストアの左にありますトップカテゴリー28ジャンルをクリック。ランキングが表示されますので、そのTOP100を見て行きました。

以降、調査結果を掲げます。

~そもそもKDP本だと29%pt還元も多い~

◇KDP本では29%pt還元も多い
・例:参院選スペシャル 日本人なら知っておきたい 政党マニフェスト集
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DU5RGVS

~30%pt還元でないもの・出版社~

◇講談社の新着書籍の一部
・例:アホガール(1)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DRZTWJA

◇文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DTO5KE0

◇小学館 写真集の一部
・例:Haruka’s Harmony 安藤遥4
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DVFMJF0

◇集英社 写真集の一部
・例:<デジタル週プレ写真集>杉本有美「蛇姫Serpent」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DU3XYY8

◇ディスカバー・トゥエンティワンの一部
・例:恋の後始末 恋愛トラブル法律相談所
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DFZ5566

◇中教出版の一部
・例:「大人女子」と「子供おばさん」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DONC5LM

~30%pt還元でないもの・レーベル~

◇講談社現代新書の一部
・例:キング牧師とマルコムX
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DKX4DRA

◇角川文庫の一部
・例:空と山のあいだ 岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DE5Z6CK

◇All About Books の一部(ページ数が多い少ないは関係ない模様)
例:赤ちゃんの名付け基礎知識(1)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DSLACZ6

◇GA文庫 新着
・例:魔法の材料ございます5 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚
http://www.amazon.co.jp/dp/B00BQ3EB7I

◇MF文庫Jの一部
・例:風水学園 4 暗剣殺の魔王
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DONC35K

◇ルルル文庫の一部
・例:ルルル文庫 毒蛇姫の宮廷菓子
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DZAR07S

◇BL☆美少年ブック(エンターブレインDCG)の一部
・例:吊縛昇天!?社長の車内開脚プレイ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DSGG6MO

◇(写真集)magnetic G の新着と一部
・例:magnetic G 橋本マナミvol.1
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DURLMAC

◇相当数のKDP写真集
・例:酒井蘭「シャワーなmelon気分で」特別版
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DRISMJS

◇相当数のKDP本
・例:ザ・バトル・オブ・eバンカーズ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DZQPK24

~30%pt還元でないもの・雑誌~

◇おとなの週末
・例:おとなの週末セレクト「二人で行きたい! デザイナーズレストラン」〈2013年7月号〉
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DW4ZYK2

◇株式会社ケイアンドケイプレス
・例:月刊日本論壇 「英語教育」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DNC0GCY

◇マイナビ
・例:「Web Designing」2013年8月号
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DYO3CP4

~KDP経由の出版社~

※以下出版社名と出版物例のURLです。一部の出版物ではあります。
※追記 22時46分KDP経由としましたものは、書影右の書籍情報欄で「販売:Amazon Services International, Inc.」とされているものを分類しました。

◇総合法令出版「ドラッカーが教える営業プロフェッショナルの条件」他
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DQKFQLE

◇インプレスジャパン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DSFT0ZK/

◇角川文庫
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DVZRNEM

◇ユナイテッド・ブックス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00AK5O44I

◇新翠舎電子書籍
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DIBK0TO

◇岳洋社
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DFXZLLW

◇オーム社
http://www.amazon.co.jp/dp/B00E06CJP4

◇翔泳社
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DIM64BQ

◇東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DZF2HBC

◇三笠書房
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DT0C3HQ

◇技術評論社
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DU7EG2S

~その他~

◇KDPの中でも、1巻と3巻が30%pt還元で、2巻は通常というケースも。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00BXB7GYI
追記 19:13 2巻にも時間差で30%の表記がついたそうです。

追記 2013年7月19日22時23分

朝日新聞から公式から言質をとったと思われる記事が報道されました。
http://www.asahi.com/business/update/0719/TKY201307190288.html

対象冊数は公表していないが、「電子書籍の多くが対象」という。キャンペーンの終了時期は未定。アマゾン広報部は「他社のキャンペーンは関係なく、顧客の要望に応えたものだ」としている。

公式にも「全品」ではない、ということですね。