有吉弘行さんの著書。たんなるタレント本ではなく、お金にまつわる生き方が学べます。
ぐいぐい引き込まれる内容
本書を読む前は、たんなる有吉弘行さんのタレント本かと思ったら違いました。
もちろん、内容は彼が一度味わったどん底での生活ぶりや心の状態、そして、現在の地位を築くまでの道程が語られています。
ただ、その内容が、本当にわかりやすい。おそらく誰しもが一度は感じたであろう心持ちや、他人との関わりを余すこと無く伝えてくれています。どんな人でもそのエピソードの1つは間違いなく共感できるものがあると思います。それくらい丁寧に描かれてます。
また、文体もとても読みやすいです。早い人なら1日で読めてしまうかもしれません。
経営者・社会人も学べるところがある
有吉弘行さん凄いところは、決して他人に流されず、どん底でもしっかりと自分を信じて、地に足をつけて必要なことを見極めていたことです。
経営者として私に刺さったのは以下。
<(利益が出たら)まわりから経費で使って節税せよ、と言われたのも信じなかった>
これ、まったく同感です。結局、支出が増えるだけなので、私もよく言われましたけど、結局お金が残らないので、ダメです。たとえ引かれようともキャッシュを残さないとダメなんですよね。
<必要最低限の生活費の中に交遊費も入れていた>
お金が無くてもモテル、と書かれているようにたっぷりある時間を逆に自分を腐らせないことに使っています。
また、<努力してもどうしようも無いときに努力する>ことを一刀両断。
そうなんです、何事も運って大事なんです。現実的に考えるとどうしようもないことがたくさん出てくるわけですが、そういうときこそジタバタしないことが大事。でも、そのためには浪費しないことがもっと大事なんですよね。
お金を計画的に使うことの大切さが伝わってきます。
世の中の多くの人にオススメします
現実的になれば、どうしてもネガティブにものごとを考えてしまうのは仕方ありません。
それでも、この本が救われているのは有吉さんが再ブレイクを果たしたから。ネガティブ思考を、現実思考と言い換えることも自然と思える内容になっています。
人生って、やっぱりお金との付き合い方なんだよなあと、多くの人にオススメしたい本でした。ぜひ。